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こんにちは!
3月ですが、まだまだ寒く喉やお肌の乾燥が気になりますね。
また、最近お口の中の乾燥(ドライマウス)でご来院される患者様も増えてます。
そこで今日はこんなお話を、、
来ていただいてる患者様でよく膠原病の疾患をもたれている方がいらっしゃいます。
膠原病とは、なんらかの自己免疫反応が生じた結果、全身に分布している結合組織を中心に炎症が起こり、多臓器に障害が現れる疾患の総称です。
膠原病の中にシェーグレン症候群(SjS)と言うのがあります。
SjSは、30から50歳代の女性に多く口腔乾燥を起こしやすいために虫歯が非常にできやすく、歯科的なケアがなされないと短期間のうちに大半の歯を失ってしまいます。
口腔乾燥に対しては、人工唾液や唾液分泌刺激剤が処方されますが、実際は、それらの副作用や患者様の使用感を満足させられないなどの理由で、こまめにうがいをして口腔内を乾燥させないなどの対応をすることが多いように思われます。口腔乾燥自体は、死に直結することはありませんが非常に患者様のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)を低下させます。
SjSの患者様は、治療法がないことと充分なケアがされず、放置されている患者様が多いような気がします。
私たち歯科医院が、SjSの患者様に漫然と虫歯の治療をし続けるような対応をしていると、短期間のうちにほとんどの歯が処置歯になり、その処置歯がまた虫歯になりの繰り返しで結局は少しずつ歯がなくなってしまいます。そうすると、咀嚼の機能が落ち、そのことでさらに唾液の分泌能が低下していきます。SjSの患者様は、まず多発性の虫歯治療で歯科にかかっていることが多いので、歯科医院側が口腔乾燥を伴い虫歯が多い患者様には早く診断をつけて、歯科治療だけでなく口腔ケア指導も行っていこうと思います。