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こどものいびきについて。
こどもに、頻繁ないびきや無呼吸がある場合、睡眠時無呼吸が疑われます。
小児の睡眠専門限もしくは大学病院を受診するのがよいでしょう。
子どものいびきには、軽度なものから睡眠時無呼吸をともなう重度のものまで様々です。
問題になるのは、重度ないびきがある場合です。
8歳前後の小児を対象にアンケートを行った研究で、いびきをかいている小児の頻度は30%程度で、そのうち大きないびきは15%程度と、比較的多くの小児に認められました。
また、幼児期よりも小学校低学年がもっとも頻度が高いことがわかっています。
そして、睡眠中に息が止まる無呼吸(10秒程度)を認める頻度は2%前後と、これまで報告されている睡眠時無呼吸小児の頻度2~5%と同程度の結果だったことから、いびきは多くの子どもにみられますが、その中の1割程度に無呼吸を認め、睡眠時無呼吸が疑われるといえます。
つまり、「いびきがある」と相談を受けた場合、無呼吸、さらには陥没呼吸(胸の中央が陥没する呼吸)などの有無を確認することで、睡眠時無呼吸などの精査加療が必要なのか鑑別できます。
また、現在、口呼吸が注目されています。この口呼吸はいびきと関連が深く、口呼吸をしている小児60%がいびきをかいていて、そのうち40%は大きないびきです。
子どもの口呼吸の訴えや、われわれが明らかに口呼吸を認める場合にも、いびきの有無、さらに、いびきがあるようなら、無呼吸の有無など詳しく尋ねる必要があるでしょう。
最後に、睡眠時無呼吸が疑われる場合、その影響で成長ホルモン分泌異常によるやせをともなった低身長や抗利尿ホルモン異常による夜尿(もしくは夜間の頻尿)、口呼吸による顎顔面歯列形態の異常など、小児の健全な発達にさまざまな影響を及ぼしますので、早急に日本睡眠学会ホームページに掲載されている小児の睡眠時無呼吸の専門医、もしくは大学病院を受診するようにおすすめするのがよいでしょう。
※歯科衛生士クインエッセンス
岩崎智憲さんのご回答を参考にさせていただきました。