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当院では検診毎にフッ素塗布を行っていますが、ご自宅で行う場合の
適切な濃度・量をご存知でしょうか?
歯が生え始め~2歳までは米粒程度(約1~2mm)の量、濃度は1000ppmFで
就寝前含めて1日2回以上の歯磨きを行い、歯磨き後ティッシュなどで
歯磨剤を軽くふき取ってもよい。
3~5歳はグリーンピース程度(約5mm)の量、濃度は1000ppmFで
同じく就寝前含めて1日2回以上の歯磨きで、歯磨き後はできるだけうがいを
行わず、残りの歯磨剤を吐き出す程度がよいでしょう。
うがいをする場合は軽く1回のみとします。
6歳~成人・高齢者はハブラシ全体(1.5cm~2cm)の量で使用方法は
3~5歳と同様になります。
フッ化物配合歯磨剤の剤型にもいくつか種類があり、その違いは口の中での
広がりやすさに影響されます。
・液体
洗口液・スプレータイプと言われているものです。
スプレータイプはフッ化物濃度は100ppmと低く
う蝕予防効果はあまり効果はありません。そのため
歯磨剤を使用する前(歯の生え始めから1歳半程度)のう蝕リスク
が低い低年齢児への使用に適しています。
・フォーム
ほとんどが泡のため体積で見るとペーストよりフッ化物量が少ないです。
吐き出しのできない低年齢児や寝かせ磨きに用いられます。
・ジェル
研磨剤が含まれていないため、歯面付着物(着色)の除去効果は
ありませんが、フッ化物の広がりがいいのが特徴で、ダブルブラッシング法に
適しています。
お口の中での存在感が低い為、低年齢児や要介護高齢者にもおすすめです。
・ソフトペースト
ソフトペーストはペーストよりも研磨剤の粒子が小さく、歯の表面を
傷つけにくいのが特徴です。知覚過敏や歯肉の弱い人などに適しています。
・ペースト
ペーストは研磨剤の粒子が大きめで、歯の表面の汚れや着色を落とすのに
効果的です。歯を白くするのに歯磨剤に使われています。
このようにメリット・デメリットを理解して、自分の状態に合わせて
種類をえらんでみましょう。